すべての設計は、一つの問いから始まります。これは、GIUNGISCIO®へとつながる設計への第一歩の物語です。
サーフボード製作といっても、私は趣味としてサーフィンを楽しんでいましたが、ちょっとした修理をしたことがある程度で、ボードを製作した経験はありませんでした。
そこでまず、サーフィン
というスポーツの歴史と、サーフボードの歴史について調べ始めました。時代の変化とともに、ボードに使われる材料は木からプラスチックへと移
り、構造も無垢材、中空構造、そして発泡フォームを削り出してFRPで補強する現在の製法へと進化してきました。その歴史を知る中で、私は「強度や安全性を確保しながらも、できるだけ環境への負荷を抑えた材料を使えないだろうか」と考えるようになりました。
実は私の実家はプラスチックの再生業を営んでいました。そのため、製品となったプラスチックが、最終的には土へ還ることなく廃棄される現実を子供の頃から見て育ちました。
使い道を失ったプラスチックは、大きな穴へ埋め立てられます。子供だった私は、その光景を見ながら、「未来の人たちがこの場所を掘り返したら、いったい何を思うのだろう」と考えていました。
この体験が、材料について自然と考えるきっかけになったのだと思います。
そこで私は、世界にはどのようなユニークなサーフボードづくりがあるのかを調べ始めました。
ビーチマットを使ったもの、ペットボトルを束ねたもの、そして段ボールを骨組みに利用したものなど、実にさまざまな挑戦がありました。
中でも私の興味を引いたのが、段ボールで骨組みを作るというプロジェクトでした。
「もし自分が作るなら、どんな構造になるだろう。」
「どんな組み方なら、もっと強く、美しくできるだろう。」
そんなことを考え始めた瞬間から、私の頭の中では、新しいサーフボードの設計が少しずつ動き始めていました。
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